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アレジオンドライシロップの自主回収について

アレジオンドライシロップの自主回収について(お知らせ)

315日に医療関係者にアレジオンドライシロップの自主回収について情報提供がありました。日本ベーリンガーインゲルハイム、沢井製薬、東和薬品、日医工の4社は、抗アレルギー薬・エピナスチン塩酸塩ドライシロップ製剤(先発品:アレジオンドライシロップ)について、使用期限内全ロットの自主回収(クラスⅡ)を開始したとのことです。

理由は、日本ベーリンガーインゲルハイムが自主調査を行ったところ、許容限度値を超える「発がん性が不明の既知の変異原性物質」に分類される可能性のある分解物が確認されたためとのことです。

※自主回収(クラスⅡ):クラスⅡとは、その製品の使用等が、一時的な若しくは医学的に治癒可能な健康被害の原因となる可能性があるか又は重篤な健康被害のおそれはまず考えられない状況をいう。(厚生労働省Hpより引用)

当院では食物アレルギーの即時型症状の緊急治療薬としてアレジオンドライシロップを乳児から7歳未満のお子さんを中心に処方しておりましたが、現在、必要なお子さんには他の抗ヒスタミン薬に変更して処方しています。現時点で健康被害は確認されておらず、今後の情報を注視してゆかねばなりませんが、基準値を少しでも超えた医薬品を飲んだら、すぐにがんのリスクが高まるというものではないようです。すでにお手元にあるアレジオンドライシロップをお持ちの方は他の抗ヒスタミン薬の追加処方をいたしますのでご相談ください。なお、薬局への返品等はできませんので使用されない場合は破棄していただければと考えます。